さかなのかげふみ @Spia23Tc

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01712/070500018/

 静岡県熱海市の伊豆山地区で、2021年7月3日午前10時半ごろ、大雨の影響で大規模な土石流が発生した。JR熱海駅から北に約1.5km離れている逢初(あいぞめ)川沿いで、土砂が海に向かって2kmほど流れ落ちた。土石流は複数回起こっており、複数の住宅や車が流された。

 土石流の起点について静岡県は4日、逢初川の河口から上流2kmほどの地点だと発表した。該当地点は、盛り土した人工開発斜面の可能性が高いという。崩落した斜面の一部から地下水が流れ出ていた。

 熱海市で発生した土石流の原因の1つとして、静岡県の難波喬司副知事は4日、「逢初川の上流部で行っていた山林開発の影響があると思う」と述べた。静岡県は災害対応を急ぐ一方で、原因の究明を図る。

 静岡県が公開するハザードマップによると、災害が発生した伊豆山地区は、土石流の発生する危険性が高い「土石流危険区域」の範囲とほぼ重なる。同地区は土砂災害の発生しやすい土砂災害警戒区域にも指定されていた。


◆7月の1カ月雨量を数日で上回る

 静岡地方気象台によると、静岡県で雨が降り始めたのは6月30日午後6時ごろ。断続的に雨が降り続き、降り始めから7月3日午前5時までの降水量は複数箇所で400mmを超えていた。これは、平年の7月の1カ月雨量を上回る。

 土石流が発生した場所から8kmほど離れた同市網代の観測地点では、3日朝から雨が強まった。3日午前6時以降は、1時間に10~20mm程度の雨が観測されていた。土石流が発生した午前10時ごろの雨量は、1日~3日までで最も強かった。ただ、1時間雨量は27mmで、50mm以上の非常に激しい雨は降っていなかった。

 熱海市は、5段階の警戒レベルで3番目に高い「高齢者等避難」を2日午前10時に発令。土石流が発生した約30分後に、警戒レベルの最も高い「緊急安全確保」を出した。

 神奈川県逗子市では、大雨の影響で3日午前8時ごろ、横浜横須賀道路の逗子インターチェンジ出口付近の法面が崩れた。複数あるランプのうち、1本の土砂排除が4日午後10時に完了し、緊急車両の通行が可能となった。東日本高速道路会社は、土質調査で法面の現状を把握してから対策工を検討する方針だ。全ランプとも一般通行を再開するめどは立っていない。
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