宮内悠介 @chocolatechnica

今日は番外編。

今回の校閲さんですら断定できなかった、未解決問題から一つ。
題して、萬里はいつ就職したのか。

萬里とは、歌人・詩人の平野萬里のこと。
Wikipediaがめちゃくちゃ短い。
でもいいところもあるんだよ! ……という話は本編にて。

以下、その萬里の登場する第三章より。

【原文】
とはいえその萬里も、今月の末には横浜のガラス会社に勤めるというので、おそらくは忙しい身となるだろう。

この「今月の末」というのは、作中の明治四十二年、一月末のこと。
で、指摘がこう。

【指摘】
(W) 啄木日記 明治42年1月18日とは一致します。
(X)『平野萬里全歌集』年譜では2月就職となっていますが、OKですね?
(Y)(八角真による万里の年譜では1月就職)

これは、校閲さんをもってしてもわからなかったこと。
萬里がいつ就職したのかご存知のかた、ご教示ください!

では、この未解決問題をどうしたか。
一応まあ、ぼくも文章のプロである。

【修正】
末→末ごろ

いや、うん。何も言わんでくれ。

なお、指摘のW、X、Yってのは、添付資料の通し番号。
これは書籍全部の直しをしているときだったので、
めちゃくちゃたくさんついてきた。

「第三章でこれだと今後どうなるのだろう……」
と思っていたら、AA、AB、AC……とつづき、
「エクセルかよ!」ってなって笑った。

ちなみにこの資料、必要以上に前後の箇所がコピーされてて、
「この著者は興味を持って喜んでくれそう」
ってのが伝わってきて嬉しかったのだった。
そして、「この人ならこれ一発で納得するだろ」って箇所に
線が引かれていたりする。

連載の過程で、信頼関係が生まれたんじゃないかなって思う。
こういうのなんかいいよね。
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